▼ フレーズ
※譜面をクリックすると拡大できます。
▼ 解説
つい先日、「エルムンド」というテレビ番組で、小沼ようすけ(Gt)とリチャード・ボナ(Bass)が共演していました。
観ているこちらが幸せになる、すばらしい演奏でした!
実は、小沼ようすけ(Gt)とリチャード・ボナ(Bass)は
ギタートリオで「 The Three Primary Colors 」というアルバムを出しています。
今回のフレーズは、そのアルバムの3曲目、
「 Feel Like Makin' Love 」の" 2分02秒 "あたりから始まります。
AメロとBメロへの橋渡し部分のソロです。絶妙ですよ!
▼ CD紹介「 The Three Primary Colors 」/ 小沼ようすけ,リチャード・ボナ,アリ・ホーニッグ
それでは、フレーズの解説をしていきますので
譜面を見て一度弾いてみてください。
Fm7 ( Ⅱm7 )
前の小節からダブル・クロマチック・アプローチで
Fm7のm3rd(短3度)に接近していますね。
その後、3拍目のアタマに9thがのっているだけで
Fm7のコードトーンが中心になっています。
少ない音数でもしっかりコードのサウンドが感じられますね。
B♭7 ( Ⅴ7 )
B♭7 ( Ⅴ7 )では、1オクターブ以上駆け上がるフレーズで盛り上げていますが、このようなフレーズは「運指(指使い)」がなかなか難しくないですか?
僕は、フレーズをコピーしながらどの指で弾こうか、また、どのフレットで弾こうか結構迷ってしまいました。
一応、タブ譜でフレットを示していますが、
あなたの弾きやすいポジションに変更して
色々トライしてみてくださいね。
さてさて、音使い的には、おそらくB♭7ではなく、Fm7を想定して弾いています。
スケール的なアプローチではなく、
Fm7のコードトーン、そして
テンションの9th・11th・13th
を主に考えつつ、それらの音に
「クロマチック・アプローチ」
しているわけです。
3拍目の18フレットから半音階で下っていく部分なんか、とてもグッとくる瞬間だと思います。
E♭Maj7( IMaj7 )
出だしの部分は、E♭Maj7のM3rd(長3度)である「ソ(3弦12フレット)」が目標音(ターゲット・ノート)になっています。
の流れで、上下から目標音を囲い込んでいるわけです。
このやり方を「エンクロージャー(囲い込み)」なんて呼んだりします。
「なんでこんなことをするの?」と聞かれると回答に困ってしまいますが・・・
たぶんこれは「じらしの世界」なんじゃないでしょうか!?(笑)
「すぐ始めないで、じらした方が快感が高まる!」
と言うと分かる人もいるはず!(笑)
A7(♯11)
A7(♯11)は次のA♭Maj7へ行くためのコードですが
G7→Cのような4度進行ではないので、
「オルタード7thスケール」ではなく「リディアン♭7thスケール」を第一候補とします。
「オルタードは "ある程度" やったことがあるけど、リディアン♭7thスケールは弾いた事がない!」
という人も慌てなくてOKです!
この二つのスケールは兄弟みたいなものなので別々に覚える必要はありません。
なので、オルタード・スケールを得意としている人は
A7の裏コードであるE♭7を想定して
E♭オルタード7thスケールを弾けばいい、ということです。
ここらへんは理論書などに詳しくのってますので
研究してみてください。
それでは、Keep Practicing !!! (^-^)/
HIDE