▼ プリント「リズムトレーニング 3連符」
▼はじめに
今回はいつもと趣向を変えて・・・
リズム感とかグルーブとかタイム感とか
そこらへんを向上させるトレーニング方法について
話してみたいと思います。
それでは、どうぞ!
▼リズムとグルーヴがいかに大切か!
普段楽器を演奏していない人でも
リズムとグルーヴに関してはとても敏感。
ライブの演奏を聴いて
「どんなスケールを使ってアドリブしたか」が分からなくても、
「気持ち良いグルーヴかどうか」はすぐに感じとってしまいます。
どんな音を使ってアドリブするか、という点を意識しがちですが
それ以前にリズムとグルーヴという土台がしっかりしていれば
たとえ、ミストーンでさえも意味のある音に聞えるものです。
じゃあ、どうすればリズムやグルーヴが良くなるのか???
生バンドでの経験を積むというのも手ですが
時間がかかってしまうし、バンドが組めないという方もいるので
現実的ではないですね。
そこで、ここでは一人でできるメトロノームを使ったトレーニング方法をお伝えします。
▼メトロノームの誤った使い方
メトロノームのクリック音に合わせて一緒に演奏できることが
真の目的では あ り ま せ ん!
最終的には
メトロノームに頼らないで
自信をもってタイム・キープできたり
誰にも頼ることなくノリを作ったり
自分の中に正確なパルスを育てていくこと
が目的です。
ところで、メトロノームを拍のどこに鳴らして練習していますか?
よくあるのが、4分音符のアタマにすべて鳴らすというもの。
しかし、この練習をしすぎると
メトロノームに合わそうという意識が強すぎるため
無意識にメトロノームに頼って演奏する癖がつきやすいようです。
そうすると、メトロノームを使っていつも練習しているものの、
メトロノームがなくなると不安で自信がなくなってしまう、
ということになりかねないんです。
では、どのようにメトロノームを使うのか?
それは、「メトロノームの音数を減らす」という方法です。
▼メトロノームの音数を減らす
メトロノームと一緒にきっちり演奏できても
それがメトロノームに合わせるのがうまいだけでは意味がないです。
それじゃ、自分のビート感が鍛えられないですよね。
メトロノームに頼らず、リズムやグルーブ、テンポをキープできるようになる方法は
「メトロノームの音数を減らす」というのが効果的です!
まず、一般的に主流になっている
「2&4拍目(バックビート)で鳴らす」
という方法です。
練習したいテンポが【4分音符=120】だとしたら
メトロノームの数値は120ではなくて、その半分の60に設定します。
これを “ 2&4拍 ” で聴きながら練習します。
クリックが鳴っていない ” 1&3拍目 ” は
自分でしっかり感じながら演奏しないと
すぐにズレてしまいます。
この時点で、メトロノームに完全に頼っていないですね。
このように、自分の中にドシっとしたビートを育てていくには
メトロノームの音数を減らしていくのが効果的です。
上級者になるほど、メトロノームの音数をもっと減らしています。
クリックの音数が少ないほど
タイムをものすごくタイトにキープしないと
すぐにズレてしまいます。
例えば、練習したいテンポが【4分音符=120】だとしたら
メトロノームの数値は120ではなくて、
その半分の半分である30にし、これを全音符として聴きます。
つまり、1小節のアタマに一回しかメトロノームが鳴らない。
ここまで来ると、自分が何をやったらハシるのか、モタるのかということが
分かってくるんです。
苦手なとこがわかったら、その部分を個別にしっかり練習するだけです。
▼実践!リズムトレーニング!
それではリズムトレーニングの実践をしてみましょう。
簡単ではありますが解説を載せたプリントを作りましたので
以下のURLを開いてダウンロードしてください。
ジャズをやるなら、これらのリズムはとても重要です。
何の音でこのリズムを弾くかは
1つの音(単音)でもいいし
ドレミ・・・ような弾きなれたスケールでもOKです。
リズムに集中したかったら、単音の方がいいですね。
デモ音源は1弦5フレットの「ラ」だけ弾いてます。
テンポは4分音符=100なので、
メトロノームは50に設定してます。
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