▼ フレーズ
※譜面をクリックすると拡大できます。▼ 解説
ピアノとギターによるデュオの名盤と言えば ビル・エバンスとジム・ホールの「アンダーカレント」ですが
アンダーカレント発表して数年後、またデュオで
「インターモジュレーション」というアルバムを出しています。
今回のフレーズは、その「 インターモジュレーション 」からコピーしました。
1曲目「 I've Got You Under My Skin 」の" 1分04秒 "あたりから始まります。
ジム・ホールのアドリブが終わると同時に
間髪いれずエバンスのフレーズが炸裂しています。
▼ CD紹介「 Intermodulation 」/ Bill Evans & Jim Hall
それでは、フレーズの解説をしていきますので
譜面を見て一度弾いてみてください。
E♭Maj7 ( ⅠMaj7 )
出だしは、トニック ( ⅠMaj7 )コード上でのフレーズ。
ほとんどE♭Maj7のコードトーンですが
9thも入っているので、その代理コードである
Gm7( Ⅲm7 )だと考えてもOKです。
そして、一拍目から3連符で勢いよく掛け上がっていますね!
リズムはシンプルですが、
勢いがあってカッコ良いと思います。
ただ、これくらいテンポが速いと、
オルタネイト・ピッキング(ピックの上下を繰り返す奏法)で弾くのは
ちょっと難しくありませんか?
・・・え? 僕だけですか???
がはは(笑)
ちなみに、僕はGm7のアルペジオ・フォームをイメージし
スウィープ奏法(この場合、ダウンピッキング使用)で弾いています。
あなたの弾きやすいポジションに変更したり、
奏法を変えたり、色々トライしてみてくださいね。
C7(♭9)( Ⅴ7 )
E♭Maj7のフレーズの後、Fm7に落ち着かせるため
C7を想定したフレーズを付けています。
ポイントは、C7のコードトーンに「♭9th」が入っているとこくらいかな。
ドミナンド・セブンスコード(ここでは、C7)で
どんなテンションを使えばいいか迷っている人は
以下の内容、メモっておくといいですよ。
マイナーコード(Fm7)へ落ち着く前のドミナント・セブンスコード(C7)では
♭9th、♯9th、♭13thなどの「オルタード・テンション」を加えることが多く、
9th や13thを使うことは滅多にありません。しかし、それがNGというわけではないので悪しからず。
逆に、メジャーコードへ落ち着く前のドミナント・セブンスコードでは
9th、13thを基本とし、♭9th、♯9th、♭13thなどのオルタード・テンションもOKです。
以上、C7フレーズの後はFm7の♭3rd (ラ♭)にしっかり着地しています。
それでは、Keep Practicing !!! (^-^)/
HIDE
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