▼ フレーズ
※譜面をクリックすると拡大できます。
▼ 解説
前回にひきつづき、ペンタトニックスケールを使ってフレージングしてみましょう。コード進行は、Key=CメジャーのII-V-I,Dm7-G7-CMaj7です。
今回のポイントは、G7(Ⅴ7)上で“短3度上”の「B♭マイナーペンタトニックスケール」を使っているところ。
G7上でB♭マイナーペンタトニックスケールを使う
あなたがG7で♯9や♭13などのオルタード・テンション( Altered Tension )のサウンドを出したいとき、どんなスケールを考えますか?
きっとほとんどの方がGオルタードスケールを挙げると思います。
でも、実際問題、オルタードスケールって指板上のポジションがややこしく、思うように弾けない・・・という人も多いのではないでしょうか?
そんなときは、Gオルタードスケールの代わりに
「B♭マイナーペンタトニックスケール」を使うのも手です。
実は、Gオルタードスケールの構成音の中にB♭マイナーペンタトニックスケールが隠れていて、G7のすべてのオルタード・テンション(♭9,♯9,♯11,♭13)を網羅しています。
【参考】B♭マイナーペンタトニックスケールの構成音とオルタード・テンション
・シ♭(♯9th)←☆
・レ♭(♯11th)←☆
・ミ♭(♭13th)←☆
・ファ(♭7th)
・ラ♭(♭9th)←☆
(☆…オルタード・テンション)
さぁ、これを知ってしまったら、あとは挑戦するだけ!
G7のようなドミナント7thコードが出てきたら、“その短3度上”のマイナーペンタトニックスケールを勇気を持って弾いてみて下さい。
“短3度上”とは、G7のルートであるG(ソ)音から“短3度”離れた音を意味しています。
たとえば、G7のルート(G音)が6弦3フレットにありますね。
そこから短3度上にあたる音(B♭音)は、6弦6F,もしくは5弦1Fになります。
あとは、B♭音合わせてペンタトニックスケールのポジションを合わせてみましょう!
↑↑今回のフレーズは、右側の6弦6Fから始まるポジションを使っています。
はじめてB♭マイナーペンタトニックスケールに挑戦すると、あまりのアウト感に仰天するかもしれません。でも、それはまだ耳が慣れていないから。長く続けていると快感になってきますよ。
最初のうちは、サウンドに自信が持てないかも知れませんが(僕自身がそうでしたので…)、勇気と自信を持って挑戦してみてください。
◆おすすめ教則本
昨日、本屋さんでおもしろい教則本を見つけました。
この本にもB♭マイナーペンタトニックスケールについて書かれてあって少々ビックリです。。。
<引用>ペンタトニックを極めれば、ロックやブルースのみならず、ジャズやフュージョンもさらっと弾ける!
ペンタトニックの奥深き世界に触れるならこの1冊!!
それから、これは値段がかなりお高いのですが、“ジャズギタリストで食っていく!”というくらい気合の入った人にはおすすめの理論書。
↑日本語訳で出版されています。
ペンタトニックスケールの解説だけで数十ページにおよびます。
<目次から引用>-----------------------------------------------
Chapter9 ペンタトニックスケール
・Ⅱ-Ⅴ-Ⅰコード上のⅠ、Ⅳ、Ⅴペンタトニックスケール
・ペンタトニックスケールとアヴォイド・ノート
・メジャー7thコードに対するⅡペンタトニックスケール
・メロディック・マイナーコードに対するⅣペンタトニックスケール
など
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他にも、ジャズに必要な知識が480ページにも渡り
実例(譜面)とともに豊富に示されています。
名プレイヤー達がその理論をどのように活かして
演奏したかが示されています。
本気でジャズにうちこみたい!そんな人にはピッタリの理論書です。
それでは、Keep Practicing !!! (^-^)/
HIDE
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