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Minor251フレーズ(020)

▼ フレーズ

※譜面をクリックすると拡大できます。

マイナー251フレーズ



( ※再生できない場合はスピーカーをクリック → 再生 )


▼ 解説

コード進行は、Em7(♭5)-A7-Dm7です。


▼参考アルバム
Jesse Van Ruller「European_Quintet(ヨーロピアン・クインテット)」
Jesse Van Ruller「ヨーロピアン・クインテット」


今回のフレーズは、Jesse Van Rullerのアルバム「ヨーロピアン・クインテット」の2曲目「Bewithched」からコピーしたものです。

2分3秒~あたりから始まります。


A7の上に別のコードを積み上げる方法


今回のポイントは、A7(V7)で『 F♯トライアド 』を使っているところ。

これはコード理論でいうと

 UST(アッパー・ストラクチャー・トライアド)

という考え方です。

USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)ではありませんから~(笑)


USTとは、カンタンに言うと


もとのコードの上にトライアドを積み上げる


という意味で、今回はA7の上にF♯トライアドを積み重ねているわけです。


ピアノでイメージすると分かりやすいかも。
ピアノだと、左手でA7を、右手でF♯トライアドを弾いている感じです。

さて、どんな考え方をすれば「F♯トライアド」というアイデアが出てくるのでしょうか?

少し詳しく解説しますね。


まず、F♯トライアドの構成音は


 ・Root : F♯(ファ♯)

 ・3rd : A♯(ラ♯)

 ・5th : C♯(ド♯)


ですね。指板上で確かめてみてください。


つぎに、この3音はA7に対して何度になっているでしょうか?


 ・F♯(ファ♯)はA7の「13th」、

 ・A♯(ラ♯) はA7の「♭9th」、

 ・C♯(ド♯) はA7の「3rd」


になっています。


ここで気づいた人もいるかもしれまんせんが、
13thと♭9thが含まれているスケールといえば・・・


何でしょうか?


さぁ考えて!


そう! Aコンディミ・スケールですね。

(コンディミ=コンビネーション・オブ・ディミニッシュ)

要するに、A7でAコンディミを想定しており、Aコンディミの特長的な音を抜き出してみたら「F♯トライアドができた!」ということなんです。

このように、USTの見つけ方は

もとのコード上で使用可能なスケールを想定し、そのスケール内の音を上手に組み合わせてNewコードを作ってしまう!」というやり方が一般的です。


ところで、コンディミのサウンドは「アウトした(外れた)」感じを出すのに打ってつけ。
あのジョン・スコフィールドはコンディミを巧みにあやつっていますよね。


アウト・フレーズの僕が考えるポイントは、アウトしたら必ずインサイドへ戻ってくること。
アウトしっぱなしじゃ気持ち悪いものです。

そのためには、少し工夫が必要なんです。


もう一度、今回のフレーズを弾いてみてください。


Jesse Van RullerはF♯トライアドを経由したあと
Dm7の短3度(ファ)へ向かって
クロマチック・アプローチしていますね~。


こういうところ、見逃せないポイントだと思います。


クロマチック・アプローチでスムーズに解決!


クロマチック・アプローチっていうのは、

目標の音へ向かって、その半音上や半音下から、もしくは全音上や全音下から半音階で近づいていく

という手法です。

▼詳しくはコチラ
ジャズ用語集「アプローチ・ノート」

今回の目標の音はDm7の短3度であるF(ファ)です。

F(ファ)の半音下(ミ)を弾いた後、
全音上(ソ)へジャンプして
そこから半音ずつ下ってF(ファ)へアプローチしています。


コードトーンの3度と7度(バークリー音楽院ではこの2音をガイドトーンと呼びます)へアプローチすることが多いです。


理想としては、どのコードトーンへも解決できるように練習しておくべきでしょう。
これは僕の課題でもあります!

一歩一歩少しずつでいいから進歩したいものですね。

それでは、Keep Practicing !!! (^-^)/

HIDE

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