ピアノ&ギター,デュオ名盤(その1)
▼ ピアノ&ギター・デュオ雑学
ピアノとギターのデュオの魅力は「インタープレイ(Interply)」に尽きる!インタープレイといっても変なプレイではない(笑)互いに相手の音に触発されながら、演奏していくこと。2人しかいない分、ミュージシャンにとってインタープレイに集中しやすい。まさにジャズの真髄が凝縮されているのがデュオ作品。▼ ピアノ&ギター,デュオ名盤(その1)
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特におすすめなのが、1曲目の「 My Funny Valentine(マイ・ファニー・バレンタイン)」。出だしのビル・エバンスのバッキングは“間”を存分に活かすことで緊張感を演出している。そして、一番の聴きどころが3分10秒あたりから始まるジム・ホールのコード・ワーク。3声ボイシングで1拍ごとにコード・チェンジすることで、ベース・ラインはもちろん、ピッキングによる「ザッ!ザッ!」という音がドラムの役割まで担っている。聴き込めば聴き込むほど勉強になる名盤。
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ピアノやギターという楽器に縛られることなく、必要ならばギターもベーシスト並にベース・ラインを弾いている。…というか、ベースラインをがんがんに弾きまくっているので、3人で演奏してるの?っていうくらい音域のバランスが良い。相手の音をよく聴いていないとこういうことはできない。
ベルツ・ヴァン・デン・ブリンク(pf)は盲目のピアニスト。目で見えない分、相手の音に全神経を集中させ、即座に反応している。これこそまさにインタープレイ!3曲目「Love For Sale」おすすめ。
ベルツ・ヴァン・デン・ブリンク(pf)は盲目のピアニスト。目で見えない分、相手の音に全神経を集中させ、即座に反応している。これこそまさにインタープレイ!3曲目「Love For Sale」おすすめ。
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「スペイン(Spain)」や「いつか王子様が(Someday My Prince Will Come)」などのスタンダード・ナンバーも収録されていて、これからデュオで演奏する人にとって結構参考になるだろう。にしても、香津美のトーン・コントロールは並じゃない。ジャズギターの音色というと“トーンを絞った丸みのある・あたたかい音”をイメージする人もいると思うが、彼の音色は“きちんと芯のある少しトレブルの効いた音”と“丸くあたたかい音”。それをピッキングでコントロールしている。弦を弾く場所、弦とピックの角度と深さ、弦をはじく方向、ピッキングの強弱などでコントロールできる、と書くのはカンタンなことだけどね(笑)
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