コード理論の第6回目!
どんなコードトーン(またはテンション)を選択するかによって、コードの響きや性格(機能)が決定します。
そこで、今回は、各コードトーンが持っている“特徴・性格”を学びましょう!
▼ コードのしくみ
コードは、表のとおり、コードトーンとテンションで構成されています。
↑そんなに多くないでしょ!?(笑)
これらを組み合わせることで、いろんなタイプのコードができます。
それでは、それぞれの音がもつ特徴・性格をお話していきます。
▼ 3度
まずは、3度から見てみましょう!
3度は、M3(長3度)とm3(短3度)の2種類に分けられ、どちらを使うかで、コードのサウンドが明るくなったり、暗くなったりします。
● M3(長3度) → 明るい
● m3(短3度) → 暗い
一般に、M3(長3度)を使うと、明るく楽しい雰囲気になります。
このようなコードをメジャーコード( Major Code )と呼びます。
Ex. Cトライアド,CMaj7 など
それに対して、m3(短3度)を使うと、暗く寂しい雰囲気になり、このようなコードをマイナーコード( Minor Code ) と呼びます。
Ex. Cmトライアド,Cm7 など
↑コードネームに“m”が入っていたら、m3(短3度)が含まれています。
▼ 5度
5度は、この3種類に分けられます。
● ♭5(減5度)
● P5(完全5度)
● ♯5(増5度)
一般的に、P5(完全5度)は“安定した”響きになり、
♭5(減5度)と♯5(増5度)は“不安定な”響きになると言われています。
Ex. CMaj7 ←P5を含む
Ex. Cm7(♭5) ←♭5を含む
Ex. Caug ←♯5を含む
P5(完全5度)がルートと共存すると、サウンドが重くなりやすいので、たいていの場合はP5を省略して弾きます。ただし、♭5や♯5はしっかり弾きます。
せっかくなので、これも話しておきましょう。
♭5と♯5をオクターブ上げると、♯11th,♭13thというテンションになります。
♯11th,♭13thは、オルタード・テンションという名前がついていて、ジャズらしいの刺激的なサウンドをつくります。
▼ 7度
7度は、この2種類に分けられます。
● m7(短7度)
● M7(長7度)
M7(長7度)は、ルートの半音下の音なので
使い方によっては、“にごったサウンド”になります。
しかし、にごったサウンドこそ、ジャズらしい音でもあるのです。
Ex. CMaj7
m7(短7度)とM3(長3度)をいっしょに弾くと
増4度(トライトーン)になり、不安定なサウンドを作り出します。
Ex. G7
▼ テンション
テンションは、表1のとおりです。
9th・11th・13thをナチュラル・テンションと呼び、これらが♯や♭して出来るテンションをオルタード・テンションと呼びます。
これらのテンションすべてが、どんなコードにも使用できるわけではなく、コードの機能やタイプによって使われるテンションが限定されていきます。
詳しくは、別の機会にお話します。
コードトーンとテンションの組み合わせで、
本当に多種多様なコードがつくれます。
単純に計算してみると…
144種類(=2×3×2×3×2×2)ものコードが作りだせます。
こんなにたくさん覚えられるわけないよね。
でもね、僕は全部分かります。
なぜなら、すべてカンタンに導けるから。
覚える必要はないんです。
これを読んでくれている方も
同じようになっていただきます。
ではまた(^-^)/