コード理論の第5回目!
やっとコードについてお話できるときが来ました!
これまで、コードを学ぶ前の“基礎知識”をお話してきました。
基礎をしっかりやっておけば、これからお話することもラクに理解できると思います。
それでは、コードのしくみについてお話します。ここでコードの全体像を把握しておきましょう!
▼ コードとは?
まず、コード(和音)とは、2つ以上の音を重ねてできるサウンドです。
ギタリストにとって、2音で構成されたコード( パワーコード )はお手の物でしょう。
3和音(トライアド)とは、パワーコードに3度の音(←後述します)を加えたコードです。
3和音に7度の音を追えると、ジャズでよく使われている4和音になります。
そして、4和音にテンションを加えると、さらに表情豊かなサウンドが創れるというわけです。
▼ 3和音(トライアド)の構成
C というコードを知ってるかな?この構成音は、
C(ド)・E(ミ)・G(ソ)
の3つの音で構成されています。
このような3和音を、「 トライアド 【英:triad】 」と呼びます。
triad の tri は、数字の3を意味しています。
3和音(トライアド)の構成は、1度・3度・5度。
● 1度・・・別名「 ルート 」
● 3度
● 5度
1度は、コードトーンのなかでも“基盤”となる音なので
ルート(=根音) と呼ばれています。
3度とは、ルートから“3度”離れた音のことで、具体的には、“短3度”と“長3度”のどちらかを指しています。
5度とは、ルートから“5度”離れた音のことで、具体的には、“減5度”“完全5度”“増5度”のうち、どれかを指しています。
このように、コードの構成を理解するには、度数がとても大切です。
忘れちゃった人はその都度、以下のレッスンを復習してみてください。
では次に、4和音へいってみましょう。
▼ 4和音の構成
4和音は、3和音(トライアド)+7度で構成されています。
● 1度┐
● 3度│…3和音(トライアド)
● 5度┘
+
● 7度
7度とは、ルートから“7度”離れた音のことで、具体的には、“短7度”と“長7度”のどちらかを指しています。
▼ テンションでジャズ度UP!
1度・3度・5度・7度のことをコードトーンといいます。
コードトーンとは別に加えられる音のことを、テンションといい、
テンションを追加することで、より奥行きのある響きが得られます。
現在では、ジャズ以外のジャンル,ポップスやロックなどでも当たり前のようにテンションが使われているので、サウンド的には聴きなれていることも多いでしょうね。
テンションは、おおきく分類すると9度・11度・13度の3種類に分けられます。
● 9度 …2度をオクターブ上げた音
● 11度…4度をオクターブ上げた音
● 13度…6度をオクターブ上げた音
さらに細かく分類すると、このようになります。
● 9th ( ♭9th,9th,♯9th )
● 11th( 11th,♯11th )
● 13th( ♭13th,13th )
テンションはコードトーンより高い音だとされていますが、実際に演奏する場合は、そんなことはありません。コードトーンとコードトーンの間にテンションを置く場合もよくあります。
はい、お疲れさまでした。
コードは、コードトーン(1度・3度・5度・7度)とテンション(9度・11度・13度)の組み合わせでできているということがお分かりいただけましたか?
つづきは、次回にまわします(^-^)
ではまた。