コード理論の第8回目!
前回は、コードネームを見て、その構成が分かるようになっていただきました。
ただし、まだ安心しないで。コードネームにも例外がありますよ。
コードネームの例外もサラっと覚えちゃいましょう!
▼ コードネームの例外
ここで紹介するコードネームは、次の4つ。
- ディミニッシュ・コード ( Diminish Code )
- ハーフ・ディミニッシュ・コード ( Harf Diminish Code )
- アド・コード ( Add Code )
- サス・コード ( Sus Code )
▼1. ディミニッシュ・コード ( Diminish Code )
まずは、ディミニッシュ・コードから。
ディミニッシュをあらわす記号は、基本的に「 dim 」ですが、
まれに「 ○ 」という記号で省略されることがあります。
ディミニッシュ・コードの構成は
- 1度:ルート音
- 3度:m3(短3度)
- 5度:♭5(減5度)
となります。この構成を見て分かるように
ディミニッシュ・コードは □m(♭5)の省略記号とも考えられるでしょう。
□dim = □m(♭5)
ここでもう1つ大切なことをお話しておきます。
上で説明した dim は3和音でしたが、一般的には
もう一音加えた4和音で演奏される方が多いです。
dim7 は、□dim に D7(減7度) [=M6(長6度) ] を加えるとできます。
◆ □dim7の構成
- 1度:ルート音
- 3度:m3(短3度)
- 5度:♭5(減5度)
- 7度:D7(減7度)(もしくは、M6(長6度)とかかれる)
譜面に dim と示されていても、dim7 が弾けます。
▼2. ハーフ・ディミニッシュ・コード ( Harf Diminish Code )
ハーフ・ディミニッシュ・コードとは、□m7(♭5)のことで、
ディミニッシュの「○」と「/」をくっつけた記号であらわされます。
ハーフ・ディミニッシュ・コード ( □m7(♭5) ) は、ディミニッシュ・コード ( dim )と構成音が似ていることから「ハーフ・ディミニッシュ」と呼ばれています。
しかし、dim と □m7(♭5) の構成音が似ていても、使い方は似ていませんので、注意しましょう。
▼3. アド・コード ( Add Code )
add (【読】アド)は、「~を加える,~を付け足す」という意味です。
つまり、add の後ろに付いている音を付け加えればいいんですね。
よく出てくるのが、テンションの9th(【読】ナインス)を加えるために、
add9(【読み】アド・ナインス)としたもの。
というか、これしか見たことがありません。
例えば、Cadd9の構成は、Cトライアド(ルート・M3・P5)に、テンションの9thを付け加えたものなので
◆ Cadd9の構成
- 1度 : ルート音(C音)
- 3度 : M3(長3度)
- 5度 : P5(完全5度)
- テンション : 9th
せっかくなんで、これも話しておきましょう。
よくある勘違いですが、
C9とCadd9は同じ構成音ではありません。
Cadd9は、Cトライアドに9thが追加されてるだけで、7度は入っていません。
しかし、C9は、C7に9thを付け足したものなので、7度が入っています。
勘違いしないようにね♪
◆ C9の構成
- 1度 : ルート音(C音)
- 3度 : M3(長3度)
- 5度 : P5(完全5度)
- 7度 : m7(短7度)
- テンション : 9th
それでは、最後に サス・コード ( Sus Code ) です。
▼4. サス・コード ( sus Code )
コードネームに sus4 (【読】サスフォー)または sus (【読】サス)と表記してある場合、3度の代わりに P4(完全4度)を加えます。
注意するところは、3度の代わりにという点です。
つまり、3度がないんですね。
以下のコードに3度が入っていないことを確認しておきましょう。
◆ Csus4の構成
- 1度:ルート音(C音)
- 4度:P4
- 5度:P5
◆ C7sus4の構成
- 1度:ルート音(C音)
- 4度:P4
- 5度:P5
- 7度:m7
はい、お疲れさまでした。
今回は、コードネームの例外を紹介しました。
これで、あなたもコードの構成が分かるようになっています!
繰り返しますが、コードの構成を知れば、自分でコードフォームを作り出すことができたり、アドリブ・フレーズを作る上で重要な“素材”を手に入れることができます。
次回は、コードの構成を考えながら、ジャズギターの基本コードフォームをマスターしましょう!
それでは、また(^-^)丿