これまで嫌になるほど、メジャースケールの練習をしてきたかと思います。
しかし、その努力は必ず報われます!
なぜなら・・・
メジャースケールだけしか練習しなかったとお思いかもしれませんが、
実は、ナチュラルマイナースケールという音階も練習していたんです!
さぁ、ここからがストラト!!ジャズギター講座のオハコ理論です(笑)
▼ ナチュラルマイナースケール
Cメジャースケールの構成音は、
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ
でしたね。
メジャースケールの印象は、「明るくて・さわやか」という感じでしょうか。
このスケールはC(ド)音から始まっていますが、
ここはあえて、A(ラ)音から弾き始めてみましょう。
すると、「暗くて・ブルーな」感じがしませんか?
昔の人は、
「なんじゃこりゃ!CメジャースケールをA(ラ)から弾き始めただけで、
暗い感じがするじゃねーかっ!」
と驚きました(たぶん…ね)。
そこで、メジャースケールから自然(ナチュラル)に派生するマイナーなスケールという意味で、ナチュラルマイナースケールと命名したそうです。
ちなみに、A(ラ)から始まっているので「Aナチュラルマイナースケール」と呼びます。
▼ Aナチュラルマイナースケール
Aナチュラルマイナースケールの構成音は
ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ
です。
Cメジャースケールの構成音と同じですね。
つまり、ギターの指板上のポジションも
Cメジャースケールとまったく同じというわけです。
ここで、ナチュラルマイナースケールについて
カンタンにまとめておきましょう。
ナチュラルマイナースケールとは・・・
メジャースケールの第6音(Cメジャースケールの場合は「ラ」の音)からはじまるスケール
▼ 平行調の関係
Cメジャースケール と Aナチュラルマイナースケールの関係を
平行調の関係と呼びます。
平行調の関係を知っておけば、ナチュラルマイナースケールを単独で覚える必要がありません。メジャースケールとセットで覚えることができます。
まさに、一石ニ長ですね♪
あとは
「 Cメジャーの平行調はAマイナー (C⇔Am) 」
「 Fメジャーの平行調はDマイナー (F⇔Dm) 」
「 B♭メジャーの平行調はGマイナー (B♭⇔Gm) 」
…etc
と答えられればイイでしょう。
といっても、C ⇔ Am , F ⇔ Dm などを暗記する必要はありません。
ギターの指板上の「 C(ド)とA(ラ)の位置関係 」から平行調を導きだします。
どういうことかというと・・・
指板上では、C(ド)とA(ラ)の位置関係がこうなっているよね。
この位置関係(C⇔Am)が平行調を表しているので、
まずはこれをそのまま覚えてしまいましょう。
あとは、この位置関係を平行移動させれば、
すべての平行調が、スグに導き出せます。
以下に、すべてキーの平行調を挙げておきます。
ギターの指板上でカクニンしてみてくださいね。
一度理解しておけば、なんてことない話ですから(笑)。
メジャー | ⇔ | マイナー |
C | ⇔ | Am |
C♯(D♭) | ⇔ | A♯m(B♭m) |
D | ⇔ | Bm |
D♯(E♭) | ⇔ | Cm |
E | ⇔ | C♯m(D♭m) |
F | ⇔ | Dm |
F♯(G♭) | ⇔ | D♯m(E♭m) |
G | ⇔ | Em |
G♯(A♭) | ⇔ | Fm |
A | ⇔ | F♯m(G♭m) |
A♯(B♭) | ⇔ | Gm |
B | ⇔ | G♯m(A♭m) |
はい、お疲れさまでした。
メジャースケールの開始音を変えれば、ナチュラルマイナースケールになることが分かりましたか?
今回はお話しませんでしたが、ドリアン・スケールやミクソリディアン・スケールなどの各モードスケールも、メジャースケールの開始音を変えるだけで簡単に導きだせます。
またいつかお話しますね♪
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