コード理論の第16回目!
今回は、『 dim(ディミニッシュ)コード 』と『 aug(オーギュメント)コード 』のアルペジオを覚えましょう。
dimとaugは、実際にはそう頻繁に使われるコードではありませんが、セブンスコード上でdimやaugを想定したり、コードとコードの間にdimを置いたりするなどの応用ができるようになります。
それでは、dimのアルペジオから弾いてみましょう。
▼ dimコードのアルペジオ
dimのアルペジオは『 ディミニッシュ・スケール 』そのものです。
( ※詳しくはこちら → 「 図解で攻略!ディミニッシュ・スケール 」 )
それでは、コードフォームを崩してアルペジオを導きましょう!
左側が、dim7コードのコードフォーム。右側が コードフォームに対するアルペジオです。
dimコードは、セブンスコード上で使うことができます。C7上でC♯dimを弾けば、その構成音に含まれているテンション「♭9(【読】フラット・ナインス)」が独特のサウンドをつくります。
ちなみに、「♭9,♯9,♯11,♭13」の4つのテンションは「オルタード・テンション」と呼ばれていて、ジャズプレイヤーが好んで使っています。
セブンスコードでよく使われているオルタード・スケールには、このオルタード・テンションがすべて含まれているよね。
せっかくなので、これも知っておきましょうか♪
dim上で使えるテンションは、それぞれの構成音の半音下。すなわち、C♯dimのテンションは、Cdimの構成音になります。
C♯dimとCdimの構成音を組み合わせてできるスケール、Cコンビネーション・オブ・ディミニッシュ・スケール(通称「コンディミ」)をC7上で弾いたり、もっと単純にC♯dimとCdimを平行移動で連結してフレージングすることもできるよね。
▼ augコードのアルペジオ
aug(オーギュメント)コードとは、メジャー・トライアドの
完全5度 (P5) を 増5度 (♯5) に変化させたコード。
例えば、Caugは Cメジャー・トライアドの完全5度(P5)を半音上げただけのコードです♪
それでは、コードフォームを崩してアルペジオを導きましょう!
augもセブンスコード上でよく使われます。C7上でCaugを弾けば、オルタード・テンションの♭13がジャズらしいサウンドを生みます。
▼ dimとaugは平行移動させよ!
dimとaugの構成音は一定の音程で並んでいます。そのおかげ(?)で、平行移動をともなうトリッキーなフレーズが多用されています。
ここでは、「何フレット横に平行移動させればいいのか?」きちんと把握しておきましょう!
● dimコードは、その構成音が短3度の音程で並んでいるので、4つのdimが同じ構成音になります(以下)。
1. Cdim = E♭dim = F♯dim = Adim
2. C♯dim = Edim = Gdim = B♭dim
3. Ddim = Fdim = A♭dim = Bdim
↑これをただ眺めているだけでは意味がありませんよ。
何フレット横に平行移動させればいいかを指板上でチェックしておきましょう。
チェックしましたか?そう、dimは3フレット横に平行移動させればいいよね♪
● augコードは、構成音が長3度の音程で並んでいるので、3つのaugが同じ構成音になります。
1. Caug = Eaug = G♯aug
2. C♯aug = Faug = Aaug
3. Daug = G♭aug = B♭aug
4. D♯aug = Gaug = Baug
augは4フレット横に平行移動させればいいよね。
このような特徴をどんどん活かしてフレージングしてみてくださいネ♪
ではまた(^-^)/