ドミナント・モーションとは、Ⅴ７コード （ ドミナント７thコード ）が Ⅰコード（メジャーでもマイナーでも）に解決する動きのこと。

　◆例　Ⅴ７－Ⅰ△（ もしくは Ⅰｍ ）

　　Ｇ７→Ｃ△７　（Ⅴ７－Ⅰ△７）
　　Ｅ７→Ａｍ７　（Ⅴ７－Ⅰｍ７）

▼ ドミナント・モーションのルートの動き

ドミナント・モーションのルートの動きに注目してみましょう！

Ｇ７－Ｃ△７のルートの動きに注目すると、Ｇ音から完全４度上（＝完全５度下）にあるＣ音へ動いていますね。このような進行は『 完全４度進行 』と呼ばれ、力強く自然な流れを与えてくれます。

“ルートの動き（完全４度進行）”をギターの指板上に置き換えて覚えておけば、ドミナント・モーションがすぐに見つけられますネ。

▼ ドミナント・モーションが意味すること

ドミナント・モーションは、曲のキーを決定する大切なコード進行です。
Ⅴ７－ⅠのⅠ（トニック・コード）を見れば、キー（Ｋｅｙ）が何なのか判断できます。

・Ｇ７－Ｃ△７　…　ⅠがＣ△７なのでＫｅｙ＝Ｃメジャー
・Ｅ７－Ａｍ７　…　ⅠがＡｍ７なのでＫｅｙ＝Ａマイナー

曲のキーがＣメジャーなのに、それ以外のドミナント・モーション（Ｅ７－Ａｍ７のような）があった場合、その部分では一時的にキーが変わっていると考えます。

これを「 部分転調 」といいますが、部分転調したところでは、一時的にスケールをチェンジして対応することができます。

▼ 関連ページ

→　ドミナント７thコード
→　トニック・コード