ジャズギターレッスンサイト : ジャズギターのコードワークアドリブソロがメキメキ上達した練習方法などを紹介!

» 詳細
無料メールマガジン
アドリブにそのまま使える美味しいⅡⅤⅠフレーズ ( サンプル音源つき ) を配信中! ジャズギター関連の役立つ資料(eBook)もプレゼントしています!
メールアドレス
Powered by
TOP > スケール理論 > いつどこで使う?ハーモニックマイナースケール
いつどこで使う?ハーモニックマイナースケール

今回のミッションは、

ハーモニック・マイナースケールがどんなコード上で使えるのか

を知ることです。

これをきちんと把握しないで、スケールの練習だけやっても
“宝の持ちぐされ”になってしまいます。

では、ミッション開始です!


▼ まずはダイアトニックコード!

ハーモニックマイナースケールはどんなコード上で使えるのか?

その答えは、ハーモニック・マイナースケールから作られるコード達、
つまり、ダイアトニック・コードを調べれば分かります。

それでは、具体例として、Aハーモニック・マイナースケールのダイアトニック・コードを調べましょう。ダイアトニック・コードを作るには、スケールの音を1音飛ばしで積み重ねるだけだったよね。[図1]

図1.ダイアトニック・コードの作り方
ダイアトニックコードの作り方

こうしてできあがったダイアトニック・コード上で、
Aハーモニックマイナースケールが使えます。[表1]

表1.Aハーモニックマイナースケールのダイアトニックコード
コード コード・トーン
AmMaj7 (ⅠmMaj7) ラ・ド・ミ・ソ♯
Bm7(♭5) (Ⅱm7(♭5) シ・レ・ファ・ラ
CMaj7(♯5)ⅢMaj7(♯5) ド・ミ・ソ♯・シ
Dm7 (Ⅳm7) レ・ファ・ラ・ド
E7 (Ⅴ7) ミ・ソ♯・シ・レ
FMaj7 (ⅥMaj7) ファ・ラ・ド・ミ
G♯dim7 (Ⅶdim7) ソ♯・シ・レ・ファ

これでおしまい…ではあまりに寂しいので
ダイアトニック・コードについてもう少し考察しましょう。




▼ ハーモニックマイナースケールでマイナーⅡⅤを斬る!

ダイアトニック・コード(表1)のなかでも、特に 次の2つに注目してください。

  • Bm7(♭5) (Ⅱm7(♭5)
  • E7 (Ⅴ7)

実は、この2つのコードをつなげると、ジャズでよく出てくるコード進行
マイナーⅡⅤ(【読】マイナー・トゥ・ファイヴ)になります。

マイナーⅡⅤ : Ⅱm7(♭5)-Ⅴ7

要するに、Bm7(♭5)-E7というマイナーⅡⅤに出会ったら、自信を持ってAハーモニック・マイナースケールを使っちゃえ!ということです。

そして、ついでにコレも大切なのでお話しておきます。

実は、ハーモニック・マイナースケールが使えるのは、マイナーⅡⅤに限った話ではありません。メジャーⅡⅤでも使えるんです。

メジャーのⅡⅤ : Ⅱm7-Ⅴ7


「えっ!それホント?」

という声が聞こえてきそうですが、本当です。

マイナー,メジャーに関わらず、すべてのⅡⅤで使えます!




▼ なぜメジャーⅡⅤでもハーモニックマイナースケールが使えるのか?

E7(Ⅴ7)をⅡⅤ化(【読】トゥ・ファイヴ・か)してみましょう!

 E7

 ↓↓↓  ⅡⅤ化

 Bm7-E7  ・・・※メジャーⅡⅤ

このとおり、Ⅴ7をⅡⅤ化することでメジャーⅡⅤになりますね♪


以上のことから、ハーモニックマイナースケールは

・マイナーⅡⅤ(Ⅱm7♭5-Ⅴ7)
・メジャーⅡⅤ(Ⅱm7-Ⅴ7)
・その他のダイアトニックコード上[表1]

で使うことができます。

実践では、マイナーⅡⅤに限って使うことの方が多いようです。
しかし、メジャーのⅡⅤでも使えるということも頭の片隅で覚えておいてくださいね。



はい、お疲れさまでした。

今回の要点をカンタンにまとめると、

「ハーモニック・マイナースケールがどんなコード上で使えるのか?」

これを調べるために、ダイアトニック・コードを作りましたね。

そして、そのダイアトニック・コードから、マイナーⅡⅤはもちろん、メジャーⅡⅤ上でもハーモニックマイナースケールが使えることが分かりました。

次回、あの方法を使ってハーモニックマイナースケールを効率的に覚えてしまいましょう!

あの方法・・・やっと使うときがきました!

それでは keep practicing !!!

« 前の記事 「 ハーモニックマイナースケールは覚えるな! 」 へ
» 次の記事 「 Hmp5↓スケールでマイナーⅡⅤを斬る! 」 へ

« カテゴリー 「 スケール理論 」 の一覧
« TOP へもどる

Copyright (C) 2005-2012 , Strat !! Jazz Guitar Lecture , All Rights Reserved.
Powered by Movable Type 3.33-ja